英検1級

【英検1級 二次試験面接】一発合格した面接試験の全記録|本番で起きた予想外の展開と合格の理由

drmimizuku
ドクター  ミミズク
ドクター  ミミズク

こんにちは!ドクターミミズクです!

今日は英検1級二次試験についてです。

初めて受けた面接試験は、とても緊張しました…
そして、いろいろと失敗もありました。。

そんな中なんとか合格できた私の体験を包み隠さず共有します!

英検1級二次試験の面接当日、初受験のため何もかもわからず不安いっぱい。1分間の準備パートで痛恨のトピック選択ミスとタイムロスしてスピーチを考える間も無く試験開始。スピーチはトピックとずれた内容になってしまい、試験官からは「関連が分かりにくい」と指摘される事態に… 頭の中は真っ白。それでも質疑応答で何とか立て直しに成功。本番で大きなミスをしたものの結果は意外にも合格。

この記事では、当日の流れや試験官との実際のやり取り、そして私が考える合格の理由を、リアルな体験をもとにお届けします。

英検1級二次試験の全体的な対策法と勉強法については、数日以内にアップする予定の別記事も参考にしていただけたら嬉しいです(アップしたらこちらに記載し更新します)

英検1級全体の対策・勉強法、単語・語彙対策、ライティング対策については下記の記事に記載しています。

👉【英語学習】【英検1級】私が英検初受験 3ヶ月の対策で一発合格した方法
https://drmimizuku-blog.com/eikengrade1overview/

👉【英検1級 単語対策】3ヶ月で一発合格した語彙力アップのための教材と勉強法を公開!https://drmimizuku-blog.com/words_study/

👉【英検1級 ライティング要約対策】3ヶ月で一発合格した私が実践したPart4対策&高得点のコツ https://drmimizuku-blog.com/writing_summary/

※本記事は筆者の個人的な経験と学習内容をもとに記載しており、収益・広告目的ではありません

入室から挨拶と自己紹介

受験者待合室で待機の後に呼ばれ、面接試験の部屋の前で20分ほど待った後、部屋から出てきたスタッフから呼ばれて入室しました。面接官は二人で一人はネイティブと思われる50代ほどの男性と、日本人と思われる同じ年代ほどの女性でした。

挨拶をし、男性面接官の合図で席につきました。その後自己紹介をする様に指示があり、現在の仕事と過去の仕事について30-40秒ほどで話しました(かつて日本で医師をした後、イギリスで研究を行い、現在は外資系企業で働いているといった内容)。

これに対して、男性面接官は、”OK”のみの反応で、笑顔もありませんでした。その方は見た目も恐そうな感じだったことに加え、反応もそっけなかったため、この時点でさらに緊張してしまいました..(おそらくは試験なので単に真面目な対応をされただけだろうと今は思います)。

トピック選択とスピーチ準備の1分間

こんな中、いよいよ一分間のトピックの選択とスピーチ準備に入りました。正確には覚えていませんが、
“You have one minute to choose one topic from the five choices and prepare your speech”の様な指示が男性試験管からありました。

トピックカードを表にしてトピックを読み始めました。ところが、、緊張もありなかなか意味が頭に入ってきません。それでも必死で読み、なんとか2つに絞りました。一つは、正確な単語は思い出すのが難しいですが、「学校でソーシャルメディアに関する道徳教育(moral education)を行うべきか」の様な内容。もう一つは、「人口問題が存在する状況において、他国からの労働力を取り入れるべきか」の様な内容だったと思います。

この二つで、かなり迷ってしまい、しかもどういう訳か前者の道徳教育についての方を選んでしまいました(試験が終わってから、後者の方が、絶対答えやすかったと後悔することになります…)。

そして、迷ってしまったために、トピックを選んだ時点で45秒くらい経過していたかと思います。ほとんどスピーチ内容を考える間も無く1分間が経過してしまいました。。泣

2分間スピーチ

こんな状況でも、とにかくスピーチは始めないといけないので、「学校でソーシャルメディアについての道徳教育を行うべきだ」という立場で開始しました。

しかし、内容の計画ができていなかったために、それに対する根拠が事前に考えられていませんでした。とっさに出たのが、「AI」でした。

これもなぜAIが浮かんだのか自分でもわかりませんが、試験勉強の段階で、AIブームの昨今、おそらくAIについてのトピックは出題されるだろうと予想していたため、AIのトピックについて練習することが多かったので、とっさに出てきたのだろうと思います。また、ソーシャルメディア → 近代のテクノロジー → AIの流れで浮かんできた様にも思います。

その時は必死でしたが、実際は「ソーシャルメディアに関する道徳」と「AI」はトピックとして関連が薄く、本来このトピックで想定されているポイントと明かにずれてしまっていたと思います。でも、この内容以外には思いつかなったので、これで話す他ありませんでした。

私が話したスピーチの内容の要点は下記です。

  1. 主張:学校においてソーシャルメディアに関連する道徳教育を行うべきである
  2. 理由:その理由として、ソーシャルメディアとも関連するAI技術の様なテクノロジーの進歩に比べ、道徳教育が追いついていないためである
  3. 理由の詳細:AI技術を悪用し、ソーシャルメディアで、不法行為を行う事例が増えている。これは道徳教育が欠如しているためであり、学校で十分な教育を行うべきである
  4. 結論:道徳教育は、両親と学校との共同責任で行うべきと考えるが、多くの時間を過ごす学校における道徳教育の意義は大きいと考える

このような内容で話しました。

事前に構成を考えられていなかったため、流暢には話せなかったと感じています。この状況でも幸いだったのは、❸を終えるくらいの時点で、2分間経過を知らせるベルが鳴らされましたが、なんとか締めくくりたいと思い、急いで❹を話したところ、2分ぴったりで打ち切られずに15-20秒くらい待ってくれたので、❹まで言い切ることができたことです。

しかし、自分としては、ポイントがずれてしまった上に、理由も明確に2つ挙げることができなかったため(主張に対して根拠を2点は述べるのが王道と認識しています)、大きな失敗をしてしまった、と感じました。。

質疑応答セッション

そんな状況でも、すぐに質疑応答が始まりました。

まず、ネイティブの男性試験官から「ソーシャルメディアの道徳とAIのつながりがよくわからなかった」と言われました。

私は、内容がずれていたと感じていたので、それはそうだな、と思いましたが、逆に質問をしてくれたことで、追加の説明をするチャンスをもらったと思いました。

私は、ここで思いついた、より具体的な内容として、”AI bots”を挙げました。つまり、「AI botなどの技術を用いて、誰かに対する誹謗中傷や誤った情報を拡散するケースが起こっている。この根底には、道徳感とそのための教育が欠如していることが原因として存在している」といったことを答えました。これに対して面接官は “I see” の反応のみで、この件について追加質問はありませんでした。

続いて、同じ試験官から「ソーシャルメディア上でのいじめについてはどう思いますか」と質問されました。ここで私は、「あー、これが期待されている内容だったか」と気づくことになりました。

この質問に対してとっさに思いついた反応として、「学校で、学生が特定の学生が気に入らない時などに、わざとその人だけソーシャルメディアのグループから除外するといった仲間外れなどのいじめが起こることがある。そして、それは道徳や倫理観の欠如によるだと思う」の様なことを言いました。

これに対して、「あなたはそのような道徳についての教育を受けましたか」と聞かれましたので、「ソーシャルメディアに関連した内容では、道徳教育を受けた覚えがありません。現在の道徳教育は不十分で、改善する必要があると思います」の様な内容で反応しました。

最後に、もう一人の日本人女性の試験官から「学校でどのように道徳教育をすべきと思いますか」と質問がありました。これには良い答えが全く浮かばずに困ってしまいました。「それは難しい質問ですね…少しだけ考えさせてください」と時間を稼ぎつつ考えましたが結局思いつかず。。結局、「まずはソーシャルメディアの仕組についての理解を十分に促すことが必要で、さらに先ほどディスカッションした内容(AI botsやソーシャルメディアを使ったいじめなど)について生徒と考えることが大切だと思います」といった、曖昧な回答をしてしまいました。時間も来ていたので試験官からは追加質問はありませんでした。

最後に、「これで試験は終わりです。退出してください」と声かけがあり、挨拶をして退出しました。

試験後

試験が終わってすぐに、1分間の準備時間にトピックの選択ミスをしたことと、選択に時間をかけ過ぎて内容を考えることができなくなったことに対してとてつもない後悔の念が襲って来ました。「どうして、もう一方のトピックを選ばなかったのか、そっちならもっときちんと話せたのに…」ととても悔しい気持ちでした。

ただ、時すでに遅し。過去は変えられません。とても落ち込んでしまいましたが、「今回は初めてだし、良い経験として捉えよう。それを次に生かすしかない」と無理やり考えて気持ちを落ち着かせるしかありませんでした。

結果発表の日

そして、とうとう結果発表の日。

期待はほぼしていなかったので、一次試験の結果ほど緊張はなかったのですが、それでも結果を知るのは怖いもの。なかなか最後のクリックができませんでしたが、意を決してカチッ..

なんと、合格でした。

信じられない気持ちと共に、かなりの時間とエネルギーをこの試験の準備に使っていたので、それが報われた気持ちが溢れてきました。

分野別の得点は下記の通りでした。

SHORT SPEECH 8 / 10
INTERACTION 8 / 10
GRAMMAR AND VOCABULARY 9 / 10
PRONUNCIATION 6 / 10

試験を終えての考察

面接では、上記の通り、大きなミスをしましたが、それでもなんとか合格することができた理由を考えてみたいと思います。

失敗した点

  • 1分間の準備時間で、選択ミス+タイムロスでスピーチ内容の検討不十分
  • 主張の根拠となる理由が一つのみ
  • トピックに対して一般的に想定されている内容とは異なるもの(AI)

この様な状況で、スピーチもぼろぼろだと思っていましたが、結果は8 / 10 あり、かなり意外なものでした。

理由として考えられるのは、

  • 主張をサポートする理由は一つで、しかもそのポイントもずれてしまったものの、一応結論まで述べることで、スピーチとしての構成は保った
  • 質疑応答で、ずれていたポイントについて説明するチャンスをもらえた(なんとか完全な的外れだという印象は避けることはできたかも)
    →本来はSHORT SPEECHではなく、INTERACTIONの分野だと思われるが、試験官にスピーチの理解をしてもらうことにつながった可能性はあり

良かったと思う点

  • ほぼアドリブでのスピーチにはなったが、声だけは大きくしたり、手の動きを入れたりして、自信がある様には振る舞ったこと
  • 質問に対しても、上記と同様の点に気をつけつつ、はきはきと答えたこと。また、質問は一度で理解できたので、質問を繰り返してもらう必要がなかったこと
    → INTERACTIONもまずまずだった理由かもしれない
  • 試験勉強でストックしていた表現をいくつか使うことができたこと(例:shared responsibility, human dignity, fundamental human rights, AI bots etc.)
    → GRAMMAR AND VOCABULARYが良かった理由かもしれない

    ※他にも得点アップにつながると自分が思う色々な表現をストックしていましたので、それはまた別の記事で共有したいと思います。

このような点が、私の実際の面接と結果を照らし合わせた時の考察となります。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。以上が、私の二次試験の体験記と考察でした。

面接試験は対策も難しく、本番もとても緊張するものです。トピックも普段考えることのない様な内容のものが多く難しい試験だと思います。

しかし、私の経験の様に、スピーチでずれた内容になってしまったり、理由を一つしか言えなかったりと、たとえスピーチが思った通りにできなかったとしても、諦めずにその後の質疑応答の時間で精一杯の実力が出せれば、スピーチの内容をサポートしつつ全体の印象もアップさせることでばんかいすることもできると思いました。

ドクター  ミミズク
ドクター  ミミズク

読んでくれてありがとうございます!

この記事が少しでもこれから試験を受けられる皆さんの参考なったら嬉しいです。

応援しています! Never give up!!

※質問などありましたら、ぜひお問合せからお願いします!

ABOUT ME
ドクターミミズク
ドクターミミズク
医師、医学博士
英検1級
医師、医学博士。 病院勤務を経て、イギリスで医学研究に従事した後、外資系企業に勤務。

日本生まれ、日本育ち
英検1級(英検初受験、一発合格)
TOEIC 900点超

趣味:英語学習、旅行、映画鑑賞、読書、カラオケ、食べ歩き、カフェ巡り、などなど。

私の経験と最新のデータをもとに皆さんのお役に立てる情報を発信していきますのでよろしくお願いいたします!
※SNSは現在調整中です。準備できたらぜひよろしくお願いします。
記事URLをコピーしました