英検1級面接・ビジネス英語会議で使える「やんわり反論」:That’s partially true, but…

こんにちは!ドクターミミズクです!
今回は、英検1級で使えるテクニックの一つとして、
「やんわり反論」を紹介します。
相手の意見に対して全否定はせずに、一部に理解をしている気持ちを見せつつ自分の意見を伝えるテクニックです。
これができれば、英検の面接でスコアアップが期待できます。
また、ビジネスの英語会議、そして日常生活でのちょっとしたディスカッションでも相手に嫌な思いをさせずに相手と違う意見を伝えることができるようになります。
それでは、頑張っていきましょう!Let’s go!!
英検1級の面接や、実際の日常生活における英語でのディスカッションでよくある場面が:
👉 「相手の意見に同意できず、それとは異なる自分の意見を伝えたいけど、角は立てたくない」
このとき、
- I don’t agree.
- I don’t think so.
- That’s wrong.
のように言ってしまうとどうでしょうか。
英語としては正しくても、相手はあからさまに全否定されたと感じてしまってちょっと嫌な気持ちになってしまうかもしれませんよね。
英検の面接においても、面接官が述べた考え方や主張を上記の表現であからさまに否定すると、コミュニケーションとしては不十分と取られてしまうかもしれません。
そこで、
相手の主張を一旦受け止め、「それは一理ありますが」と一定の理解を示しつつ、続けて自分の異なる意見をやんわり伝えることができれば、適切なコミュニケーション力をアピールすることができます。
今回は、この様な「やんわり反論」に使えるフレーズを紹介したいと思います。
“That’s partially true, but …”(それは一理ありますが、〜)
これは相手の主張を一部は認める姿勢を見せつつ、実際は反論をするのに使えるフレーズです。
「それは一理ありますが/ 部分的にそうだと思いますが」という前置きを入れることで、相手の主張が全く的外れであったり、全否定している訳ではないことを伝えています。
それでは、実際にネイティブスピーカーがどのようにこの表現を使っているか見てみましょう!
実際の使用シーン
使用例として、下記のYouTubeビデオをご覧いただければと思います。
(ちなみに、このYouTubeチャネルは、ホストが様々な分野における著名な人物を招き、一対一の対話形式で、その人の生い立ちから、成功の秘訣、科学的な内容など多様なディスカッションをしているものです。英語自体に加え、トピックの内容自体も教養を深める上でとても良い題材で、一石二鳥のチャネルだと感じていてよく聞いています。ちなみにホストはイギリス英語なので、このビデオの様に相手がアメリカ英語だと、比較もできるので発音の勉強にも使っています)
53分10秒〜に該当のセリフがあります。
このビデオは、様々なaddiction(依存症)の専門家であるスタンフォードの教授との会話で、ドーパミンが関与する様々な依存症についてのディスカッションです。
ホストが、
「低所得層で満足度の低い仕事に就いている人はアルコールなどの依存に陥りやすい」
と主張したのに対し、もう一方の話者である教授は、
- その意見を完全には否定せず
- しかしそのままでは不十分だと考え
👉 「それは一理あるが、それだけでは説明できない」
という立場から、”That’s partially true, but“というフレーズを入れた上で、
「実際には、医師や弁護士のような職業でも同様の問題が起こっている」ことを指摘しています。
ポイントは、
相手の考えとは異なる意見を伝えている場面ですが、あからさまに相手のことを否定せず、一部は正しいとワンクッションを入れることで、相手に「間違えたことを言ってしまった」とネガティブな気持ちにさせることないように配慮した上で、相手とは異なる自分の考えを伝えていることです。
“That’s partially true, but“という非常に短い表現ですが、これを入れるだけでとても柔らかい印象になると思いませんか?
この表現の持つ効果
このフレーズは「やんわり否定」のみではなく、もう一つの効果があります。
それは、
「過度な一般化(overgeneralization)を修正」する効果
です。
構造としては:
- partially true → 相手の正しさを一部認める
- but → 自分の主張に転換
先述の例では、
「低所得層で満足度の低い仕事に就いている人はアルコールなどの依存に陥りやすい」
という、やや過度な一般化(overgeneralization)を、そういう場合もあるかもしれないが(partially true)、実際は(but…)という形で修正しています。
英検1級 面接での使い方
英検でも、面接官が、ある考え方についてどう思うか?という問いを投げかけてくる場面は多くあります。
その際、その考えや意見などを下記のように否定するとどうでしょうか。
❌ I don’t agree.
❌I don’t think so.
❌ That’s wrong.
言われた方は、少しどきっとしないでしょうか。
もちろん、本当に全く認めることができないこと、正反対の意見を述べる場合は上記の表現も不適切とは言えず、その後に適切に自分の意見を加えていけば、大きな問題はないかもしれません。
ただ、多くの社会問題に対する考え方は白黒で明確に区別できないことの方が多く、様々な考え方があると思いますので、一つの考え方を完全には否定せず、より柔らかく反論をする方が自然ではないでしょうか。
また、会議など日常のディスカッションにおいて、たとえ相手と意見が違っても、相手をあからさまに否定して、不快な気持ちにさせず、自然と自分の意見を伝えることは、スムーズなコミュニケーションにおいて必要な技術であり、協調性がみられるポイントだと思います。
英語圏では、みんな自分の意見をはっきり言うイメージがあるかもしれません。実際に私もそう思っていましたが、実際にイギリスの研究室で働いた際のミーティングや、外資企業で本社スタッフと英語で会議を経験してみると、英語ネイティブは、上手に相手の意見を受け止め、認めるところは認めながら、自分の意見を述べていると感じました。
このようなコミュニケーション能力が英検の面接でも評価されていると思います。
つまり面接官は、
- 自然かつ円滑なディスカッション能力
- 協調性
- 多面的思考
などを評価していると考えています。
その中で、相手とは異なる自分の考え・意見を、角を立てることなく適切に相手に伝え議論ができる能力が必要だと思うのです。その一つの技術として、今回の表現は役に立つと思います。
実際の英検面接でどのように使うか
では、実際に英検の面接において、どのような流れでこの表現を使うことができるか例を見てみましょう。
例①:AIと雇用(近年頻出)
面接官:
“Some people say artificial intelligence will eventually take over most jobs.”
(AIは最終的にほとんどの仕事を担うようになると言う人もいますね)
あなた:
“That’s partially true, but I think AI will also create new types of jobs that require different skills. So rather than simply replacing human workers, it may transform the job market.”
(それは一理ありますが、AIは異なるスキルを必要とする新しい仕事も生み出すと思います。したがって、単に人間の仕事を置き換えるのではなく、雇用のあり方自体を変えていく可能性があると思います)
✔ ポイント:
- “That’s partially true, but..” でAIが一部の仕事を担うことを認めつつも、「ほとんどの仕事を」と言う極端な主張に対しては完全に賛成でないことをほのめかす
- “but..” 以降で、自分の独自の意見・視点(下線部)を伝える
例②:教育格差(社会問題系)
面接官:
“Some argue that online education can solve educational inequality.”
(オンライン教育は教育格差を解消できると主張する人もいます)
あなた:
“That’s partially true, but I don’t think it can fully address the issue. Access to technology and learning environments still varies significantly among students.”
(それは一理ありますが、完全な解決にはならないと思います。というのも、テクノロジーへのアクセスや学習環境には、依然として大きな差があるからです。)
✔ ポイント:
- “That’s partially true, but..” で一理あることは認めつつ、完全には
- “but..” 以降で、自分の意見を伝える
” I don’t think it can fully address the issue”と”not + fully” で「完全には〜できない」と過度な一般化を修正 - 次に、具体的な根拠(access, environmentの違い)を説明
(👉適切に根拠を加えることで、論理的なディスカッションになります!)
🌟このように、“That’s partially true, but..”を入れることにより、単に相手の言い分を完全に否定する訳ではなく、「それは一理ありますが・・・」と一定の理解を示した後に、異なる自分の意見を言うことができます。
類似表現は?
このように、“That’s partially true, but..” はとても便利な表現ですが、何度もこればかり使っていると、単調になってしまいます。
そこで次に、類似表現も紹介します。
若干のニュアンスの違いもあるので、例文を参考に、最も適すると思うものを使えるとより印象が良いと思います。
I see your point, but…(おっしゃることは分かりますが、〜)
ニュアンス:
- 相手の意見を理解していることを強調
会話例:
面接官:
“Developing countries should prioritize economic growth over environmental protection.”
(発展途上国は環境保護よりも経済成長を優先すべきだと思います)
あなた:
“I see your point, but I think environmental protection should not be neglected, even in developing countries. Otherwise, the long-term consequences could be severe.”
(おっしゃることは分かりますが、発展途上国であっても環境保護を軽視すべきではないと思います。そうしないと、長期的に深刻な影響が出る可能性があります)
That may be true, but…(それはそうかもしれませんが、〜)
ニュアンス:
- 少し距離を置いた同意(仮定的に認める)
- ややフォーマル・客観的
会話例:
面接官:
“Social media has made communication easier for everyone.”
(ソーシャルメディアは誰にとってもコミュニケーションを容易にしたと思います)
あなた:
“That may be true, but it has also led to problems such as misinformation and reduced face-to-face interaction.”
(それはそうかもしれませんが、誤情報の拡散や対面でのコミュニケーションの減少といった問題も引き起こしていると思います)
I agree to some extent, but…(ある程度は同意しますが、〜)
ニュアンス:
- 同意の範囲を限定
面接官:
“University education is essential for success in modern society.”
(現代社会で成功するためには大学教育は不可欠だと思います)
あなた:
“I agree to some extent, but I believe practical skills and work experience are equally important in today’s job market.
(ある程度は同意しますが、現在の就職市場では実践的なスキルや職務経験も同じくらい重要だと思います)
🌟このように類似表現も色々あります。ご自分が使いやすいものをストックしておいて、面接で自然と使えたら印象アップできると思います!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
このように、相手の意見に同意できない場面において、“That’s partially true, but..” や、ご紹介した類似のフレーズを加えることで、けど、あからさまに否定するのではなく、「それは一理あるけど」と、一部を認める姿勢を見せつつ、自分の主張を伝えることができます。
英検の面接でこのような表現を使えればスコアアップにつながると思いますし、実際のビジネス会議、友人との会話においてもこのようなフレーズを入れることができれば、角を立てたり、相手を不快な気持ちにさせたりすることもなく、スムーズなコミュニケーションができると思います。
ぜひ、英検の面接試験、ビジネスの英語での会議や、日常生活でのちょっとしたディスカッションで使ってみてくださいね!

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