【英検対策】英検スピーキング・ライティングで使える重要表現集:動詞-その2(foster, enhance, encourage)


こんにちは!ドクターミミズクです!
英検のスピーキングとライティングでポイントをアップするために有用な重要表現を学んでいくシリーズ(動詞:その1)です!
今回は、foster, enhance, encourage
を勉強しましょう!
Let’s go!!
★前半部分は、動詞-その1 の記事(https://drmimizuku-blog.com/speaking_writing_verbs_01/)と同様ですので、こちらをご覧いただいた方は、前半をスキップしていただき、「ライティングとスピーキングで有用な重要動詞」からご覧ください!
英検のスピーキングとライティングは、英語表現のアウトプットの試験です。読んだり聞いて簡単に理解できる表現でも自分でアウトプットができるとは限りません。そこには大きな壁があります。ここが、スピーキングとライティングの難しさです。
得点につながる表現をしっかりとアウトプットすることで、スピーキングとライティング試験の得点アップ、そして一次試験、二次試験の合格を達成することができます。
私は、英検1級を合計3ヶ月で一発合格することができました。スピーキングとライティングについては、このアウトプットできる力を鍛えるために、勉強の過程で、これは得点アップにつながる重要な表現と自分で感じたものをストックしてノートにまとめ、アウトプットの練習を繰り返しました。実際の試験では、このノートにまとめた表現をしっかりとアウトプットすることができ、無事にライティングで高得点を獲得、面接試験も一発合格することができました。
面接試験では、SHORT SPEECH 8 / 10、GRAMMAR AND VOCABULARY 9 / 10 を獲得することができ、この勉強法による効果と確信しています。
適切な語彙・表現を適切なコロケーションと文脈で使用することで、vocabularyの得点をアップするとともに、スピーチ全体の得点を底上げすることができます。
このシリーズでは、私がまとめ、実際に試験でも表現について、具体的に一つずつ共有していきます。
★動詞-その1(develop, facilitate, expand)はこちらです!👇
★英検1級全般の対策、単語対策、ライティング対策、二次試験対策についてはこちらの記事に詳しく記載しておりますので、ご参考にしていただけたら嬉しいです。
👉【英語学習】【英検1級】私が英検初受験 3ヶ月の対策で一発合格した方法
https://drmimizuku-blog.com/eikengrade1overview/
👉【英検1級 単語対策】3ヶ月で一発合格した語彙力アップのための教材と勉強法を公開!https://drmimizuku-blog.com/words_study/
👉【英検1級 ライティング要約対策】3ヶ月で一発合格した私が実践したPart4対策&高得点のコツ https://drmimizuku-blog.com/writing_summary/
👉【英検1級 面接対策】二次試験の面接を1ヶ月間で一発合格した私の勉強法と対策を公開!https://drmimizuku-blog.com/eiken-1grade_interview_my-roadmap/
※本ブログの記事は筆者の個人的な経験と学習内容をもとに記載しており、収益・広告目的ではありません
なぜアウトプットは難しいのか?
先に、読んだり聞いて理解できることとアウトプットできることは別物ということを述べました。
もう少し深掘りしましょう。
例えば、今回勉強する「develop」はどうでしょうか。英検を受験される皆様であれば知らない方はいないでしょう。でも、developの前後にどのような主語や目的語が、自然にかつ社会問題の文脈で使用できるか、パッと浮かぶでしょうか?具体的な例文をすぐに思いつくでしょうか?
意外に難しいのではないでしょうか。
これがアウトプットの難しさです。
Developのような誰もが知っている動詞でも実際に使いこなすのは簡単ではありません。さらに高度な単語も求められる英検1級ではなおさらですね(例えば、facilitate, undermine, fosterなどはいかがでしょうか。より難しいですよね)
ですので、ライティングとスピーキングの対策では、アウトプットに特化した勉強が必須なのです。
アウトプット力を鍛えるプロセスは?
では、どのようにしたらアウトプットできる力を伸ばすことができるのでしょうか。
私が考えるプロセスは下記です。
- これがアウトプットできる(書ける、話せる)とライティング/スピーキングで好印象=得点アップにつながると思う表現を見極める
- それらの表現をまとめてストックする(=ノートにまとめる、Ankiアプリに入力する、など)
- そのストックの内容を繰り返し読むと同時に、口に出して練習する
- 実際のライティングパート、面接の練習時にその表現を使うように意識してアウトプットしていく
私は実際にこのプロセスを行なって、本番の試験で、覚えた表現を反射的に使用することができ、合格につながったと確信しています。
この記事では、私がストックした表現を一つずつ詳しく共有していきます。
今回は動詞について、下記の構成でまとめています。
- 動詞のコアとなる意味とイメージ
- 英検で使える具体的な、動詞+目的語の組み合わせパターン
- そのパターンを用いた例文
これをまずしっかりとインプットし、アウトプットする練習を繰り返せば、英検で議論される社会問題の多くのトピックにおいて、汎用的に使用することができ、得点アップにつながると思います。
では、いよいよ具体的に勉強していきましょう!!
ライティングとスピーキングで有用な重要動詞
1. foster 2. enhance 3. encourage
1. Foster
fosterの意味とコアイメージ
- 意味:〜を育てる、育む、促進する
- コアイメージ:内にある潜在的な能力や成長を時間をかけて育むこと
※語源:古英語 fostor(=食物・栄養)→「養う・成長を支える」イメージ

fosterの目的語には、ポジティブな発展・成長などを意味する抽象的な名詞がくることが多いよ!
具体的な使い方を見ていきましょう!
fosterを用いた表現と例文
1) foster economic growth(〜経済成長を促進する)
- Investment in infrastructure can foster economic growth in developing countries.
(インフラ投資は、発展途上国の経済成長を促進する可能性がある。)
2) foster one’s creativity/autonomy(創造性・自主性を育てる)
- Teachers should foster children’s creativity/autonomy by allowing them to make decisions in the learning process.
(教師は、学習の過程で生徒に意思決定をさせることで、創造性/自主性を育むべきである)
3) foster skills(スキルを育む/伸ばす)
- Seeing things from different angles will foster critical thinking skills.
(物事をさまざまな角度から見ることは、批判的思考力を育むことにつながる)
4) foster relationships(関係を築く)
- Social events are designed to foster relationships among employees.
(社交イベントは、従業員同士の関係を築くために企画されている。)
5) foster cooperation/collaboration(協力/連携を促進する)
- International organizations should foster cooperation among nations to address global challenges.
(国際機関は、地球規模の課題に取り組むために各国間の協力/連携を促進すべきである)
6) foster cultural diversity(文化的多様性を促進する)
- Accepting foreign workers will foster cultural diversity by allowing people to learn new perspectives from them.
(外国人労働者を受け入れることは、彼らから新しい視点を学ぶ機会を通じて文化的多様性を育むだろう)
7) foster an environment (環境を育む)
- Creating open spaces in offices can promote communication among workers and foster a creative environment.
(オフィス内にオープンスペースを設けることは、従業員同士のコミュニケーションを促進し、創造的な職場環境を育むことができる)
8) foster awareness (意識を育む)
- Studying abroad helps students foster global awareness and open-mindedness.
(留学は、学生の国際的な意識と寛容な心を育む)
2. Enhance
enhanceの意味とコアイメージ
- 意味:〜高める、向上させる
- コアイメージ:元々の良さや質・価値を高めること
※語源:en=中に + hance(ラテン語のaltus=高いから派生)

enhanceもfosterと似ていますが、
fosterは、長期的に「育てる」「促す」イメージ
enhanceは、すでに存在するものを「より良く」「質を上げる」イメージです!
具体的な使い方を見ていきましょう!
enhanceを用いた表現と例文
1) enhance the value(価値を高める)
- Satisfying citizens’ needs will enhance the social value of companies.
(市民のニーズを満たすことは、企業の社会的価値を高めるだろう)
2) enhance performance/productivity(業績/生産性を高める)
- Remote work can enhance workers’ performance/productivity by reducing commuting time.
(在宅勤務は、通勤時間を減らすことで労働者の業績/生産性を高める可能性がある)
3) enhance skills/abilities(スキル/能力を高める)
- Continuous training helps employees enhance their professional skills/abilities.
(継続的な研修は、従業員の専門的スキル/能力を高めるのに役立つ)
4) enhance the standard(水準・基準を向上させる)
- Increasing government funding to support local industries can enhance the living standards of citizens.
(地元産業を支援するための政府資金を増やすことは、市民の生活水準を向上させる可能性がある)
5) enhance efficiency(効率を高める)
- Introducing automation can enhance efficiency in manufacturing industries.
(自動化の導入は、製造業の効率を高めることができる)
6) enhance security(安全保障を強化する)
- Some argue that nuclear weapons can enhance national security by deterring foreign attacks.
(核兵器は他国からの攻撃を抑止することで、国家の安全保障を強化すると主張する人もいる)
7) enhance the quality of life (生活の質(QOL)を高める)
- Healthcare systems should focus more on enhancing patients’ quality of life (QOL) rather than merely prolonging life.
(医療制度は、単に寿命を延ばすのではなく、患者の生活の質(QOL)を高めることに重点を置くべきだ)
8) enhance reputation (評判を高める)
- Japan’s contribution to global environmental protection will enhance its international reputation.
(日本の環境保護への国際的貢献は、国際的な評判を高めるだろう)
3. Encourage
encourageの意味とコアイメージ
- 意味:〜を促進する、促す、奨励する、勇気づける
- コアイメージ:人や物事の「意欲・勢い」を高め、行動や成長を前向きに後押しすること
※語源:en=中に + courage勇気 →「勇気を内側に与えて背中を押す」イメージ

Encourageの一般的な意味は「〜を勇気づける、励ます」
ですが、英検でより使用できるのは「〜を促す・促進する」という意味になります。これも「背中を押すイメージ」に由来する意味です。
具体的な使い方を見ていきましょう!
encourageを用いた表現と例文
1) encourage growth(成長を促す)
- Effective tax reforms are needed to encourage economic growth in Japan’s ageing society.
(高齢化が進む日本では、経済成長を促すために効果的な税制改革が必要である)
2) encourage innovation(イノベーションを促進する)
- The use of AI technologies can encourage innovation across a wide range of industries.
(AI技術の活用は、さまざまな産業分野におけるイノベーションを促進することができる)
3) encourage an industry(産業を促進する)
- The government can encourage domestic industries by imposing tariffs to prevent unfair competition with cheaper foreign products.
(政府は、安価な外国製品との不公平な競争を防ぐために関税を課し、国内産業を促進することができる)
4) encourage diversity(多様性を促進する)
- Companies are now trying to encourage diversity in their workplaces to foster creativity.
(企業は、創造性を高めるために職場での多様性を促進する取り組みを進めている)
5) encourage cooperation(協力を促す)
- Team-building programs can encourage cooperation among workers.
(チームビルディングの取り組みは、従業員間の協力を促す効果がある)
6) encourage awareness(意識向上を促す)
- Campaigns about climate change can encourage public awareness of environmental issues.
(気候変動に関するキャンペーンは、環境問題に対する国民の意識向上を促すことができる)
7) encourage competition (競争を促す)
- Creating a transparent evaluation system can encourage healthy competition among employees.
(公正な評価制度を整備することで、従業員間の健全な競争を促すことができる)
8) encourage behavior (行動を促す)
- Education plays a key role in encouraging responsible behavior among young people.
(教育は、若者に責任ある行動を促す上で重要な役割を果たす)
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、foster、enhance、encourageについて、重要な使用法・コロケーションとその例文をまとめました。今回は、意味としては似ているものを選びましたが、それぞれ若干のニュアンスの違いがあります。その辺りも今回の記事でつかんでいただけたら幸いです。
動詞の意味がわかる、だけではライティング・スピーキングの試験では不十分です。上記のプロセスの様に、まずは具体的な使用法を自然なコロケーションでインプットし、そしてそれをアウトプットする練習を繰り返す必要があります。
今回の例文は、英検のライティングとスピーキングで頻出するトピックに関連するもので作成しました。また、様々な文脈で使用できる汎用性の高いものをピックアップしたつもりです。
使えそうな表現があれば、ぜひ繰り返し声に出してください。それにより、緊張感のある実際の試験で文脈に合わせた表現が自然と出てくる様になると思います。
今回の表現が皆さんの試験勉強のお役に立てばこれ以上嬉しいことはありません。
これから英検を受験される皆さんを心から応援しています!

最後まで読んでくれてありがとうございます!
今回は、動詞ーその2でした。
こちらは前回の記事(動詞ーその1:develop, facilitate, expand)です。良かったらこちらも参考にされてください。
👉https://drmimizuku-blog.com/speaking_writing_verbs_01/
まだまだ重要な動詞、そして名詞節もたくさんありますので、どんどん記事を追加していきたいと思います。
少しでも皆さんのお役に立てる記事にしたいと思いますので、ぜひ今後の記事も楽しみにしてくださいね!
Never give up!! You can do it!!