【英語学習】【英検1級】私が英検初受験 3ヶ月の対策で一発合格した方法


今回は、私が英検1級を一発合格した道のりについて共有するよ。合格を目指している方にとって少しでも参考になればとても嬉しいです!
受験した背景
私は英検1級を初めて受験するまで英検自体を一度も受けたことがありませんでした。でも、英検1級はとにかく難しい試験と聞いていましたし、やはり英語学習者としては、持っていたらかっこいい!そして、キャリアアップや仕事の中で学んだ知識が生きるのは間違いないと思っていたので、いつか絶対取得したいと思っていました。そして、いよいよ挑戦することとなり、結果として幸いにも合計3ヶ月の対策期間を経て、無事一発合格することができました。
英検1級は、国内の英語試験でも最難関級と言われるだけあり、かなり難易度が高く、準備も大変です。でも、適した教材を用いて、計画的に、そして効率的に対策することができれば、最短の準備期間で合格が可能だと思います。もちろん、ベースの英語力や各スキルの得意不得意、受験までにかけられる時間なども一人ひとり異なるので、それぞれに適した対策が必要なのは当然のことなので、対策法については、ご自分の状況に応じて臨機応変にカスタマイズする必要があると思います。そのためには、成功例である合格体験記などから多くの情報を集め、その中で自分に合った方法を選択することが重要だと思いますし、私もその様に情報を集めて、最終的に自分の英語力と照らし合わせて独自の方法にして対策しました。
受験を控えている皆さんにとって、私の一体験が参考になれば嬉しいと考え、この記事を作成しています。

私のこれまでの英語学習の道のりはこちらの記事に記載しているので見ていただけたら嬉しいです!
→【英語学習】 私の英語学習ロードマップ-医師・英国留学・外資系勤務・英検1級一発合格-
https://drmimizuku-blog.com/myenglishroad/
準備期間
約2ヶ月間準備をして一次試験を受験、その後、二次試験までの約1ヶ月で二次試験対策を行いました。普段から英語学習は行っていましたが、英検1級に特化した準備期間としては合計約3ヶ月と、比較的短期間の準備で合格することができました。
英検受験が初めてということもあり、準備開始の最初の数日間は、公表されている過去問題に一通り目を通し試験の構成を理解した上で、上述の通り、合格された方々が公表されている情報を見てどの様な対策が必要なのか、どこに時間をかけて対策すると合格の可能性が高まるのかを考え、それを踏まえて下記に記載する教材を準備し、学習スケジュールを考えました。
使用した教材

学習の教材は、英検1級の勉強の根幹になるので、適したものを選択するのがとっても大事だね!
私が効率良く合格することができた最も大きな要因としては、適切な教材を選択したことだと思います。英語に限らず他の試験対策についても言えることだと思いますが、実際の試験で役に立つ知識を学ぶことができる適切な教材を選ぶことが重要です。特に試験対策の時間が限られている場合、良い教材を使って、実際に試験に出てくる可能性が高い知識をいかに正確に、多く覚えるか、が鍵になると思います。
この考えから私は、英検対策を始めるにあたって教材選択にある程度の時間を使いました。具体的には、まず、主に英語系のYouTubeを複数見て、どの教材が英検1級対策で最も評判が良いかを調べました。それを踏まえて下記の教材を選択しました。
実際に、試験本番ではこれらの教材で覚えた単語や表現はたくさん登場しましたし、英作文、面接でもインプットした表現などを活用することができましたので、教材の選択は正しかったと考えています。私が使用した教材を記載しています↓
一次試験対策
過去問題集:
『英検赤本シリーズ 英検1級過去問集』(数学社)
単語帳:
『英検1級単熟語EX』(ジャパンタイムズ出版)
問題集:
『英検1級集中ゼミ』(旺文社)
英作文対策:
『英検1級英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ出版)
二次試験対策
『英検1級面接大特訓音声DL版』(上田一三 編著、Jリサーチ出版)
『英検1級英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ出版)
具体的な学習について
一次試験対策

英検1級は単語がとっても難しいね。。
だからこそ、ここに時間を使うことで、試験全体の得点の底上げができると思うよ!
よく言われることではありますが、英検1級は単語の難易度が非常に高いです。私もTOEIC対策で、単語帳を使って英単語を覚えたり、実際に仕事で英語を使用した経験もありましたが、最初に1級の過去問を見た時には、Part1の単語がほとんど分からず、長文内にも難しい単語が多く含まれており、これはまずいと思いました。。
そこで、まずは単語対策から始めることにしました。単語帳は、実は元々『英検1級でる順パス単(第5訂版)を持つだけ持っていたのですが、その後情報を集めていると、最新版は、カバー率が下がってしまったとの情報が複数見受けれられました。一方で、『英検1級単熟語EX』の方がカバー率が高い、との情報が多かったため、単語帳を買い直し、こちらで対策することにしました。結果としてこの選択は正しかったと思っています。実際の試験では、Part1で22問中、21問を正解することができましたが、ほとんどこの単語帳に載っていたためです。ただ、この単語帳は良いにしても、知らない単語だらけなので覚えるのはとても大変でした。実際、時間的に全てを覚えることは不可能でしたので、優先度が高いものをより正確に覚える様にしました。この辺りの詳細についてはまた別の記事で記載したいと思います。
さて、単語の勉強に1ヶ月程を費やした後(単語帳はやっと一周した程度でした)、残りの1ヶ月で単語帳の2周目を行いつつ、過去問を解いたり、英作文の対策を行いました。
過去問題集については、『英検赤本シリーズ 英検1級過去問集』を使用しました。理由は9回分と多くの過去問が載っているためです。ただこれも時間の制約から、フルで解いたのは結局2回分程度です。私は、問題を解いた後の復習が大事と考えているので、一回解いた後に復習に多くの時間を要したため、期間内にはその程度しか解くことができなかったのが実状です。でも、何となく答え合わせをして次に進むより、しっかり復習をして問題を吟味して理解することで、自分にとってはどの様な解き方をすれば最も点数が取れるかという戦略を立てることができると考えています。
次にライティングですが、試験時間の制約がある中、要約とエッセイを書くのはとても大変です。エッセイでは十分に内容を練ったり、考えて書く様な時間もありません。つまり、問題を見たら、可能な限り早く書けるように、各トピックについて事前に情報をストックしておく必要があります。そこで使用した教材が『英検1級英作文問題完全制覇』です。社会問題、国際問題、サイエンスといったトピックごとに例題があり、それぞれに対して肯定、否定のモデルエッセイが書かれていてとても参考になりました。これを読みこんでいくわけですが、私は加えて、移動時間などに音声を流して繰り返し聞いて少しずつインプットしていきました。これはリスニングや面接対策にもなったと思います。要約問題については、過去問題集と『英検1級集中ゼミ』で対策しました。問題と回答を複数見ていると、多くの問題に見られる共通の構造がわかってきました。実際の試験でもそれとほぼ同様の構造で要約文を作ることができました。こちらの具体的な内容も別の記事で詳しく書きたいと思います。
なお、『英検1級集中ゼミ』についても試験準備期間で全ての範囲を勉強するのは不可能でしたので、私は、自分が必要なパートについてのみ使用しました。主に勉強したのは要約問題対策です。問題文の文章から、どの様な情報を重要と判断し、どのように短くまとめているか解説がわかりやすかったと思います。
リーディングとリスニングについては、過去問題集以外には特別な対策はほとんどしていません。というよりも、単語を覚えるのと、英作文の対策に多くの時間を使いリーディングとリスニングにかけられる時間がなかったからです。ではどう対応したかというと、やはり過去問の分析を踏まえて自分に合った解き方の流れなどを考えました。リーディングは、ライティングと合わせてどの順番で解いて行くか、リスニングは、どの設問の先読みすると最も得点率が上がるか、などを考えました。
試験本番では、先に取り掛かったライティングに時間を使い過ぎてしまい、リーディングが解き終わりませんでしたが、リーディングとライティングで全体として8割台の正答率を獲得することができたため、リスニングをカバーしつつ合格基準を上回ることができました。
以上が一次試験準備の全体像です。具体的な対策の詳細は別途記事を書いていきますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
二次試験対策

ドクターミミズクが考える二次試験の対策のポイントは、こんな感じだよ!
- トピックごとの重要な議論を理解し、それに関連する英語表現をストックする
- スピーチや質疑応答における、文章全体の構成や文の始まりに使える表現をストックする
- まずは自分で声に出して練習する
- 実際に英会話で練習して緊張感のある中でアイディアを表現できる様に練習する
僕が実際にストックした表現についてはまた別の記事で公開しますね!
二次試験の対策は一次試験が終わり数日リフレッシュして取り掛かりました。教材ですが、『英検1級英作文問題完全制覇』は二次試験でも共通して使用できる内容ですので、引き続き使用しました。加えて、YouYubeなどで好評だった『英検1級面接大特訓音声DL版』を購入し使用しました。こちらは、政治、経済、教育といった各トピックごとの例題と回答例と解説に加えて、質疑応答の解説も充実しており、とても参考になりました。一次でライティングの勉強はしていたものの、様々なトピックについてのインプットが不十分と感じていたので、まず後者の本を一通り読みました。そして、二つの本の汎用性が高い表現をトピックごとにノートに書き出してまとめました。二次試験では、トピックに関連した適切な語彙や、質疑応答における瞬発力も試されるので、本を読むだけでは不十分で、自分が情報を取り出しやすい形でまとめる方が良いと考えてのことでした。モデル回答を見ているとこの様な表現が自分で使えたらきっと得点が上がるだろうな、と感じるものがあるので、そのような表現を書き出して、覚えて口に出して練習しました。実際に、試験ではこのストックの表現がいくつか自然と口から出てきたので、この方法はとても良かったと思っています。また、試験に限らず今後の仕事などで英語を話す上でも引き続き役に立つものだと考えています。
さて、上記の一人で行う勉強も重要ですが、やはり面接の試験なので、人との実践練習がとても大切です。私は、以前からオンライン英会話のCamblyを週1時間ペースで行っていましたので、先生に試験官役をしてもらって練習をしました。正直なところ、最初は本当にぼろぼろでした。。1分間でトピックを選び、話す内容を考えるというのがどうしても時間が足りませんでした。繰り返し練習を行い、可能な限り早く(30秒以内くらいで)トピックを決めて、後は話す内容を考える様に心がけました。また、主張→理由を二つ→結論、が王道と思いますが、話すスピードが遅いため、理由の途中で終わっていしまうことがほとんどでした。そこで、最初の一文目(主張の文)を端的にスムーズに言うことで、時間を稼ぐ様に練習しました。また、具体例や主張をサポートする根拠などを挙げるときのお決まりのフレーズ(Scientists reported that..)等をストックしておき、スムーズに言葉に出来る様に練習しました。さらに、先生にフィードバックをもらって、指摘された自分の癖などを修正しました。例えば、フィラー(um.., ah…)などが多く聞きづらいとの指摘があったので意識して減らす様に心がけて修正しました。
また、オンライン英会話だけでは練習量が足りないと思ったため、ChatGPTを活用しました。トピックを書き込み、時間を測ってスピーチをし、音声吹き込みで文章化した後に送信し、採点とフィードバック、模範回答を返してもらう様に指示して復習をしました。これもとても有効な勉強と練習になったと思います。
この様な対策を行い、試験本番に臨みましたが、初めてということもありとても緊張してしまいました(試験官の男性が笑顔ひとつなくちょっと恐く見えたのもある、、汗)。1分間の準備時間では、トピック選択で悩んでしまい多分45秒くらいかけてしまいました。。なので話す内容を考える暇がほとんどなく、頭が真っ白の中、とにかく話さなければと思い、主張の一文を始め、理由は確か一つしか出せなかったと思います。しかも、自分としてはかなりtopicから外れた内容を話してしまったと感じています。しかし試験官が質問の時に「What do you mean by…」とその点を聞いてくれたので、説明を加えることができたのは有り難かったです。その他の質疑応答も、良いアイディア自体が思い浮かばずにうまく答えられなかったものもありましたが、蓄えてきたトピック関連表現をなんとか使って何かしら答えました。少なくとも無言で黙ってしまうことは避けることができたのは良かった点かもしれません。全体として自分の感触は良くなかったのですが、結果としては合格をいただくことができました。
以上が二次試験対策の概要です。より具体的な対策やトピックごとの表現や、質疑応答の表現など、別の記事にまとめていきたいと思います。
まとめ
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。以上が、大まかではありますが、私の3ヶ月に渡る英検1級対策の道のりです。平日の夜や週末も駆使しての勉強となり、非常に大変な準備期間とはなりましたが、適切な教材の選択と自分の弱点や不足する点を踏まえて対策を行うことで、無事に合格できたと考えています。
英検1級は単語など難しすぎて日常では使わないのであまり取得する意味はない、国際的には認知されていない、という意見も見かけますが、私は、今回の勉強を通して、そうではないと思いました。資格としての英検1級の有用性も高いだろうと考えていますが、それ以上に、試験までに一生懸命に勉強することで得た知識は、今後必ず役に立つと考えています。実際に海外のニュースなどを聞いていると、今回覚えた単語や表現がたくさん出てくるのに気づきます。また、面接対策を通して以前よりも言葉が出やすくなり、表現の幅も広がったと感じています。それだけに留まらず、これまで考えて来なかった社会問題などについての知識も広がりました。私は幸い一回で合格することができましたが、結果に関わらず、この厳しい英検1級の勉強を通して、確実に英語力と社会において役に立つ知識を養うことができると言う意味で、英検1級受験はとても意味のあるものだと思います。
ここまで読んでくださったみなさんの中には、これから英検1級を受験される方が多くおられるかと思います。そんなみなさんの参考になる様な情報を少しでも発信できればとても嬉しいので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします